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おかだ式計算プリントシステムの開発者のつぶやき

基本的人権と国民主権は必要ないと思われますか?

今日、5月3日は憲法記念日です。1947年に大日本帝国憲法を全面改訂し、現行の日本国憲法が施行(有効にすること)された日です。その柱は「国民主権」「基本的人権の尊重」「平和主義」とされています。

 

昨今、この日本国憲法の改正論議が盛んになってきています。憲法を変えなければいけないと言う方の意見の根拠は、

 

  1. 70年もたったので現状に合わない
  2. 自衛隊は日本にとって不可欠なのに憲法違反である状態をそのままにしておいてはいけない
  3. 中国・北朝鮮といつ戦争になるか分からない
  4. そもそもアメリカ進駐軍に決められた憲法

 

といった具合で、主に「平和」をめぐってにあるようです。

 


ところで、いま安部首相が最も力を入れておられるのは、戦争放棄の第9条ではなく、緊急事態条項(自民党改憲案では第98条と第99条)だと言われています。

 

自民党の緊急事態に対する憲法案はコチラで見ることが出来ます。自民党の担当者による疑問に対する回答も載っています。それらを合わせ読んだ後で、私なりにその憲法改正案の概要をまとめると次のようになります。

 

  1. 内閣総理大臣は、地震などをきっかけにして緊急事態を宣言することが出来る。
  2. 国会の承認は事後でよい。
  3. 緊急事態を宣言すれば、内閣が法律を決めて、自治体と人々に指示命令ができる。
  4. 人々はこの指示命令に従わなければならない。
  5. 基本的人権は出来る範囲で尊重すればよい。
  6. 国政選挙はしなくてもよい。

 

ちなみに、今も福島第一原子力発電所については原子力緊急事態宣言は解除されていません。

 

この自民党案の98条99条がそのまま成立すれば、その瞬間に国政選挙が行われなくても憲法の想定内になります。

 

政府の命令によって、誰かの財産を没収されても、誰が逮捕されても文句が言えなくなる可能性があります。内閣がそうしたいと思えば、自由に法律を作ることが出来るのですから。

 

そう意味で、この「改正案」は現行憲法の「国民主権」「基本的人権の尊重」の二つの柱を根こそぎ空洞化するという意味を持っているとしか、私には読めません。

 

まぁ、現状でも空洞化は進行中ですが…