ていねいにスラスラと

おかだ式計算プリントシステムの開発者のつぶやき

人間が記憶するということ




 コンピュータには、記憶する装置がついています。たとえば、この文章を入力して「保存する」と指示を出せば、名前をつけて、そのまま覚えてしまいます。

 つけた名前を使って「開く」という指示を出せば、そのままの文章を引っ張り出してきます。壊れたり、電源がなかったりといったトラブルがなければ、いつでも完璧に「思い出せる」のです。


 ところが人間はそうはいきません。


 人間の頭は機械ではなく「生き物」なので、常にウニョウニョ動いているからです。


 人間が何かを覚えることは、芝生の中に人が入ってだんだんと道ができていくことに似ています。


 「入ってはいけません」ということになっている公園の芝生に道ができていることがありますよね。近道だから、ついつい通る人がいるのです。


 最初に5人くらいが歩いても、芝生が少し踏みつけになるだけです。雨が降ったりすれば、すぐに元に戻ります。


 でも100人も通ると、根まで傷んでしまって、生えなくなってしまい、裸の土が見えた道になります。


 人間が何かを覚えるというのは、脳の中にそういう「道」を作ることなのです


 だから何度も何度も同じことを繰り返すとその記憶がしっかりしてくるのです。


 あなたは、コンセンサスと言われても、何のことかわからないかもしれません。コンセントを思い出すくらいだったとしても、


「何人かの人が同じ意見になったことを、コンセンサスがあると言うんだよ」


という説明を受けたり


憲法改正のためには国民のコンセンサスがいる」


といった新聞記事を読んだり


「誕生日のご馳走は家族のコンセンサスで決めよう」


とお父さんが言ったり、といったことが何度も繰り返しえすと「コンセンサス」という言葉の意味が覚えられるのです。


 まぁ、コンセンサスなどという言葉を家で使うお父さんは、いないでしょうけど…


 ともあれ、人間が何かを覚えられるかどうかは、出会う場面と回数の数が決め手になることは覚えておくとよいでしょう。