ていねいにスラスラと

おかだ式計算プリントシステムの開発者のつぶやき

ケアレスミスは実力がない証だ

注意しても直せないことがある

ケアレスミスなどという言葉があるから
「注意すればなんとかなる」
と思っている子どもや大人が多い

しかし
注意したくらいで無くなるほど
ケアレスミスは甘くない

計算のケアレスミスが多い人は
自分の実力より急いでやってしまうか
計算システムのどこかに穴があるので
一定の確率で間違うのか
のどちらだ

今の人は急ぎすぎている?

まず
自分の実力より
急いでやってしまう人について
考えてみよう

先日も
横断歩道で渡ろうとする人がいたので
その手前で一時停止したら
すぐ後ろを走っていたトラックの運転手に
激しくクラクションを鳴らされた

歩行者が渡っている途中にも
もう一度鳴らされた

歩行者が渡ったあとに進んだら
その先の信号が赤だったので
当たり前のように止まったら
また同じ運転手が
激しくクラクションを鳴らす

意味がわからない

遅刻しそうなのか
納期が迫っているのかは知らないが
あなたのために
信号無視をする義理は
私にはない

あなたの都合より
交通法規を守りたい

 

事ほど左様に
「できるだけ急いだ方がいい」
と思っている人が
多すぎる気がする

 

「限界まで早くするんだ」
という気持ちで取り組めば
確実にミスが増える

自分の実力以上の力を
出そうとするからだ

ところが
それが習慣になっていると
ご本人には
「急いでいるという自覚」
というものが全くない

かの運転手さんのように
私の運転よりも
自分の急ぎ方の方が
世界の常識だ
と思っているからだ

 

だから
どんなに注意しても
ケアレスミスは減らない

ゆっくりやろうと心がけたとしても
まだ自分の実力よりは
ずっと急いでいるからだ。

 

さらに
「早くやろう」
という意識も問題だ

ただでさえ無限にはない
自分の脳の力を
「急ぐ気持ちを作ること」
に使ってしまうからだ

本当に計算に集中していれば
「あと何分だろうか」とか
「時間内に終わるだろうか」
などといった余計なことは
心には浮かばない

ただただ計算するのだ

 

余計なことを考えるために
脳を使ってしまうので
本当の実力を発揮することができず
時間もかかるしミスも増える

 

こういうタイプのケアレスミス
減らそうと思えば
「急がない」
「時間を気にしない」
「結果も気にしない」
「ひたすら目の前のことに取り組む」
そんな練習をするしかない

 

「注意すること」
ができないのではないのだ

「集中して取り組むこと」
ができないのだ

 

一定の確率で間違えてしまうタイプもいる

もう一つのタイプでは
そもそも技術が伴っていない

5回に2回位
7+8 が16に
なってしまうタイプだ

かけ算九九だけではなく
多くの子どもたちは
たし算の九九やひき算の九九も
無意識で使っている


7+8を

  1. 7を5と2に分ける
  2. 8を5と3に分ける
  3. 5と5で10
  4. 2と4で5
  5. だから15

という手順でやっていると
ものすごく時間がかかる

学校で勉強すると
何回も同じたし算が出てくるので
だいたいは覚えてしまう

それがうろ覚えだと
時々間違う

それなのに
答え合わせをして
間違いを発見しても
ケアレスミスだった」
と言葉にすると
「うっかりした」
「でも次は大丈夫」
などと思ってしまう

 

これが危ない

 

間違う子どもは
同じかけ算を
同じような確率で
ずーっと間違う

間違うパターンも決まっている

他の九九はほぼ完璧だが
6✕8が3回に1回くらいは42になる
といった具合だ

小学校4年生にもなると
かけ算九九の一つ一つを
答え合わせすることは
まずなくなる

九九が原因で間違えた問題があっても
ケアレスミス」だ
ですましてしまう

そのまま
「自分の問題は6✕8にある」
などとは夢にも思わないまま
高校生になってしまう

そんな場合
数学を嫌いにならない方が
どこかおかしい


中学生でも高校生でも
かけ算九九が怪しいと思ったら
かけ算九九だけの練習が必要なのだ

 

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