ていねいにスラスラと

おかだ式計算プリントシステムの開発者のつぶやき

夏休みの宿題はランク分けすべし

宿題をランク分けする

 夏休みの宿題に限らず、学校の宿題は一律に出されます。クラスが同じなら、宿題の内容も量も同じです。当たり前ですよね?

 でも、だれでも知っているようにクラスが同じでも子どもの実力はバラバラで、しかもかなりの違いがあります。先生にとっては同じ宿題でも、一人ひとりの子どもの目から見ればむずかしかったり、やさしかったり、多すぎたり少なすぎたりするのです。

 そこで、宿題を次の三つのランクで分けましょう。ポイントは、分け方の正確さにこだわらないことです。パッと見たときの気分で分ければOKです。

  • Aランクの宿題: パッと見るだけで、考え込まずに出来る宿題
  • Bランクの宿題: 少し考えたり、調べたりすれば、たぶんできる宿題
  • Cランクの宿題: 少しくらいがんばってもとても歯が立ちそうにもない宿題

 ランク分けは表を作ってもいいですが、問題やプリントの左肩に鉛筆でA、B、Cとメモするだけでもいいでしょう。

ランク分けの意味

 Aランクの宿題は大体できることです。やらなくても実力が下がることはありませんし、一生懸命に取り組んでもそれほど力がつくとは期待できません。

 Cランクは手に余る宿題です。労力をかけてもまるで歯が立たないかもしれません。解答を読んで「そうなのか」と思えれば上等でしょう。万一、「完璧に理解できた」と思えたとしても、勘違いだったりします。

 お子さんの実力を上げるのに、一番有効なのはBランクの宿題です。Bランクの問題に時間も手間もかけて、しっかりと理解したり、なれることに時間と労力を使えば、効率よく実力を上げることができます。

計画を立てる

 宿題のランク分けが終わったら、夏休みの学習計画に入りましょう。ワークブックなどを最初から順番に取り組むのは最低の計画です。

 実力を上げるために一番いい宿題Bランクの宿題です。ですから、Bランクにもっとも時間と労力をかけるのがベストです。

 AランクやCランクの宿題に解答がついていれば、答を見ながら終わらせても良いでしょう。Cランクの宿題には全く手がつかなくても、お子さんの実力向上にとっては、何も問題ありません。

 どうしても宿題を全部仕上げて提出したいのであれば、全部宿題をする計画を立てるしかありません。Aランクはやる意味があまりないので飛ばして適当にやっつけてもいいでしょう。C問題はやったフリをするというもアリだと思います。手の抜き方を覚えることも、適当なウソをつくことも世の中を生きるためには必要な技術だからです。

 今までも全部仕上げずに済ませていたお子さんなら、B問題だけ夏休みいっぱいかけてていねいに取り組んむ計画でもいいとも思います。

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計画を立て直す

 いくら考え抜いた計画でも、その通りに最初から最後まで進めることはまずありません。そもそもA・B・Cのランク分けからして、正しいとは限りません。Aランクだと思っていたけど以外にもCランクだったり、Bランクだと思っていたけどAランクだったりすることも少なくないでしょう。その事実を受け止めて「どうしてこの問題はAランクだと思ったのか」を振り返れば、判断力が向上します。

 時間の割り振りでも同じことが起こります。30分で十分だと思っていたことが20分で終わったり、1時間かかったりするのです。その場合も「予想」があり、結果が出て、その両方を振り返ることで、見通しをつける力が上がります。

 学校でも求められている「覚えるべき内容」を覚えるかどうかよりも、自分の判断力や見通し力を磨くことの方が意味がある、と私は思います。

 そんなわけで、計画を立てたり、宿題に取り組むことと同じかそれ以上に振り返ることが大切です。ですから振り返る時も計画する必要があります。

 10日おきで振り返るのなら7月30日・8月10日・20日・30日と合計4回は振り返ることが出来ます。毎週月曜日に振り返ると決めれば、7月25日・8月1日・8日・15日・22日・29日と6回振り返ることが出来ます。

 図のような表を作って、計画は左の欄に鉛筆で書き、実際の結果を右の欄にボールペンで書くといいでしょう。区切りごとに計画をどんどん書き直して行くのです。このように計画を変更することが「起こった事実と自分の実感から出発し、答のない問題を考えて決める」最高の練習になるのですから。        

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