ていねいにスラスラと

おかだ式計算プリントシステムの開発者のつぶやき

文字式という人類の英知を学ぶ


高校に入って
数学でつまづくきっかけの一つは
文字式の考え方です

中学数学では数式の中の文字は
たいてい方程式の未知数です

ところが高校数学では
係数にも文字が使われるので
一つの式に4つも5つも違う文字があったり
未知数と係数の間を
行ったり来たりする問題もあります


文字が表す数は
正の数だったり負の数だったり
整数だったり無理数だったり
定数だったり変数だったりするのですから
お化けみたいなものです

その「気持ち悪さ」になれるのには
いろいろな問題に当たって
自分で解くしかありません

「これは大変そうだ」
とおじけづきそうな生徒に
こんな話をしました。

   *    *    *

文字式の入り口は小学校で習い
方程式も中学校で習うから
今の時代の日本人には
当たり前のことのように思うかもしれないね

でも文字式ができたのは
そんなに昔のことではないんだ

今の形の数式を
ほぼ完成させたのは
ルネ・デカルトというフランスのおじさんで
1596年生まれだから
17世紀になってからのこと

今から300年位前のことだよね

では文字式で考えるようなことを
人間はいつの頃から考えていたか
というとこれは紀元前のことになるんだ

中3で習う三平方の定理
ピタゴラスの定理とも言うんだけど
ピタゴラスでも紀元前500年くらいの人だ



「一つの角が直角の三角形の
 直角をはさむ辺の長さを
 それぞれに2回掛けたものの和は
 残る辺の長さを2回掛けたものに等しい」

などと書いていた


それから2000年以上も
世界中のいろいろな数学者が
あーでもない
こーでもない
と考え続けてきて
やっと今の数式ができたわけ

つまり数式の中には
2000年分の人間の努力が結晶している


いくら21世紀になってから生まれた君たちでも
そんなすごい歴史の産物を
教科書を1、2回読んで
先生の話を1回聞いて
問題を少し解いたからといって
「なるほど」
とわかってしまったら
ピタゴラスさんにも
デカルトさんにも
失礼だと思うよ



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