ていねいにスラスラと

おかだ式計算プリントシステムの開発者のつぶやき

わかればできる?


編み物


わかりやすい授業に
費やされた努力

算数・数学の教育で
戦後の民間教育運動に貢献された人の一人に
尊敬する遠山啓(とおやまひらく)先生がいます

遠山先生の著書から
私はたくさんのことを学ばせていただきました


しかしながら
遠山先生の活躍が余りにすばらしすぎたためか
教育界にひとつの誤解が広がったと思っています

それは
「わかればできる」
という誤解です


教育現場で
わからせることに
力を入れすぎる傾向が強まったのです


いかに楽しくわかりやすく授業をするか
多くの先生がさまざまな工夫をされてきました

それはそれですばらしいことなのですが…


わかってもできないことは
山のようにあるのです


わかればできるのなら
誰でもすぐにバタフライで
泳げるはずです

私のバタフライは
いまだに平泳ぎより遅いです


わかればできるのなら
誰でもすぐに自転車に乗れるはずです

ペダルをこいで
ハンドルをまっすぐにする
たったそれだけのことが
なかなかできないのです



健康のためにやせた方がいいと思っていて
ダイエットに失敗する人がどれくらいいることか…


わかってからできるまで
練習を続けることが肝心なのです

そうです
わかることも大事ですが
できるようになるまであきらめないことが
同じかそれ以上に大事なのです


多くの人が
自分に何ができて
何ができないのかすら
ボヤンとしているのではないでしょうか?


一方で学校の授業は
子どもたちができるかどうかはもちろん
わかっているかどうかとも関係なく
スケジュールに合わせて
進んでいきます


たし算の九九が覚えられずに
指を使ってでなければ
7+8 ができない子どもがいても
時期が来ればひき算を教えます


ですから私は
たし算ができるかどうかと同じくらいに

「悩まずにスラスラできるとは
いったいどういうことなのか?」

を自分の身体でつかんでもらいたいのです


まなびばのプリントの一枚一枚に基準があって
それがクリアできるまで次に進まないのは
「できるかできないかの感覚」を
磨いてほしいからなのです