ていねいにスラスラと

おかだ式計算プリントシステムの開発者のつぶやき

シンプルにすること


   〜 読書感想文について (4) 〜


飴細工



さて読書感想文の最終回です

メモをしぼりこんで
できるだけくわしく書いて
千字を超えたとします

文章を増やすのは大変ですが
文章を削るのはむずかしくありません


方法はいくつもありますが
次の三つを心がければいいでしょう

(1) 文章を短くする
(2) 同じことの繰返しをなくす
(3) ようすを表す言葉を削る


とはいっても
ピンと来ないかもしれません

そこで
例として
芥川龍之介の「蜘蛛の糸」の最初を
短くしてみます

原文は以下の通りです

   *    *    *

 ある日の事でございます。御釈迦様は極楽の蓮池のふちを、独りでぶらぶら御歩きになっていらっしゃいました。池の中に咲いている蓮の花は、みんな玉のようにまっ白で、そのまん中にある金色の蕊からは、何とも云えない好い匂が、絶間なくあたりへ溢れて居ります。極楽は丁度朝なのでございましょう。
 やがて御釈迦様はその池のふちに御佇みになって、水の面を蔽っている蓮の葉の間から、ふと下の容子を御覧になりました。この極楽の蓮池の下は、丁度地獄の底に当って居りますから、水晶のような水を透き徹して、三途の河や針の山の景色が、丁度覗き眼鏡を見るように、はっきりと見えるのでございます。

   *    *    *

同じ内容をできるだけ縮めると
こんな感じになるでしょう

   *    *    *

 ある日の朝、お釈迦様が極楽の蓮池の周りを歩いていました。蓮の花が咲き香っています。蓮の葉の間から下の地獄が見えるので、お釈迦様はのぞきこまれました。

   *    *    *

実際にどれくらい縮めるかは
あなたの感覚と何字書くかで
決めればいいでしょう